元BIGBIG WONの主要開発メンバーらが参加した新興のデバイスメーカーLEADJOY。
そんなLEADJOYから、本格的な国内展開に向けての新製品が届きました。それが今回紹介する【Blade Plus(ブレードプラス)】です!
Blade Plusはスマホはもちろん、Switch2にも対応した有線&無線コントローラーで、背面ボタンを含め非常に沢山の機能が搭載されています。

今回はそんなBlade Plusについてメーカー様より製品をご提供頂きましたので、実際の写真や使用感を含め、良い部分も悪い部分も正直にレビューしていきたいと思います。
Switch2向けの多機能コントローラーやスマホ向けのモバイルコントローラーを探している人は是非参考にしてみてください!
ポイントを3秒で解説!
スマホはもちろんSwitch2にも対応したコントローラー
連射、マクロ、背面ボタン、そして貴重なサブ配置機能付き
スティック感度が初期設定では高すぎるので調整必須
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LEADJOY Blade Plusの概要|こんな製品
今回レビューする商品はこちら。
| 製品名 | Blade Plus |
| ブランド | LEADJOY |
| 対応ハード | Nintendo Switch / Switch2 / PC / iOS / Android |
| 接続方式 | 無線・有線(USB Type-C) |
| サイズ | 184 x 94.5 x 41.5 mm |
| 重量 | 149g |
| バッテリー容量 | 600mAh(約30時間使用可能) |
| 主な機能 | ホールエフェクトセンサー(スティック&トリガー)、6軸ジャイロスコープ、2つの背面ボタン、最大ポーリングレート1000Hz、マクロ機能、サブ配置機能、キー交換、スティックキャリブレーション、振動機能、専用アプリ |
| 参考価格(楽天) | 8,680円 |
| 公式サイト | https://jp.leadjoy.ai/product/game-controller/blade-plus/ |
Blade Plusは、LEADJOYというスマホやゲーム機の周辺機器を販売している中国のメーカーから登場した、新型のコントローラーです。
LEADJOYは日本国内での知名度はまだほぼ無い状態だと思いますが、おそらく今後よく聞く名前になってくると思います。
というのも、同じくゲーム関連の周辺機器を多数販売しているBIGBIGWON(現:MOJHON)を退社した主要開発メンバーが参加しているメーカーだからですね。
元BIGBIGWONの開発メンバーが参加したことによって今後より魅力的な製品を多数リリースする予定となっていて、日本での本格的な展開も考えてか今年のTGS2025にもブースを出展していました。
また、実はヨドバシで既にLEADJOYの製品が取り扱われていたりもしているので、まだまだ知名度は低いものの、これからの活躍にも期待できる注目のメーカーとなっています。

そんなLEADJOYのBlade Plusの主要な機能は以下の通り。
- ホールエフェクトセンサー:スティックとトリガーに搭載。精密な操作が可能になり、製品寿命も向上。
- 6軸ジャイロスコープ:Switchプロコンと同じようなコントローラーを動かしてのジャイロ操作が可能。
- 2つの背面ボタン:好きなボタン設定を割り当てられる追加ボタンが左右に1つずつ搭載。
- 最大ポーリングレート1,000Hz:有線接続時のポーリングレートが1,000Hz。(無線接続時は125Hz)
- 最大500ステップマクロ機能:最大で500ステップ(行動)までのマクロが登録可能。
- 2つのサブ配置機能:特定のボタンを押している間に他のボタンの設定を変える機能。
- キーキャップ交換:ABXYボタンをそれぞれ入れ替え可能。(=Xbox配列からSwitch配列に変えられる)
- スティックキャリブレーション:ドリフトが起こった際に修正できる機能。
- 600mAhバッテリー:最大30時間の連続使用ができるロングバッテリー。
最近のコントローラーやゲームパッドでは定番になりつつあるホールエフェクトセンサーを、スティックとトリガー両方に採用し、こまかなアナログ操作が可能に。
背面の追加ボタンは2つで、それぞれ好きなボタンを割り当てられるほか、最大500ステップの記憶ができるマクロも設定できるようになっています。
また詳しくは後述しますが、サブ配置(子配置)という、特定のボタンを押している間に他のボタンの機能を変えられる機能まで搭載。
他にもスティックキャリブレーションや30時間のロングバッテリーなど、人気の機能・性能を詰め込んだ、魅力的なコントローラーに仕上がっています。
LEADJOY Blade Plusの外観
パッケージ~付属品
ということで早速製品の方見ていきましょう。まずはパッケージから。
パッケージは黒x紫の組み合わせが印象的なデザインとなっています。
開封。
付属品は一つの袋にまとめて入っていました。
セット内容は以下の通りです。
LEADJOY Blade Plusのセット内容
- Blade Plus 本体
- 交換用ゴムパッド:2種3個
- 取扱説明書
- QRコードカード
説明書とサポートサイトへのQRコードが書かれたカードはどちらも日本語の表記あり。
そしてこちらが付属品の交換用ゴムパッド。
見てもらえるとわかるように左右で使うはずが3つしか入っておらず、最初「あれ?同梱漏れかな?」と思って問い合わせてしまいました。
が、実際には縦線のSwitch用のものが左右2つで、残りの溝が細かいものは標準で装備されているゴムパッドではサイズが合わなかった場合(スマホの大きさやカメラの出っ張りなど)に交換するためのものだそうで、そのために片側だけしか入っていないとのことでした。(問い合わせ大変失礼しました)

ゴムパッドは標準のものを含めると3種類になります。
左から標準装備の汎用、真ん中が1つだけ入っていた圧レンズスマホ用、そして右側がSwitch用となっています。
左と真ん中はぱっと見ると同じように見えますが、
このように下から(横から)みると厚みに違いがあることがわかると思います。
ただ、すべて使ってみましたが個人的にはサイズが合わない時以外は汎用タイプから変える必要はないかな、と感じました。

付属品としては以上となりますが、注意点として充電用のUSB Type-Cケーブルは付属していなかった為、もし持っていない場合は購入しておく必要があります。
購入する場合はある程度長さがあったほうが充電はもちろん、有線コントローラーとして使う場合にもおすすめです。
Blade Plus本体
そしてこちらがBlade Plus本体です。
黒一色のカラーリングかと思いきや、左右のスティック部分がそれぞれ水色と赤と、かなりSwitchを意識しているのがわかります。
真ん中の細い部分は伸縮式で、スマホやタブレットなど、間に挟む製品のサイズに合わせて自動で調節できます。
右手部分アップ。
右手の部分は上にある縦長のボタンがSwitchでいう+ボタンで、ABXYボタンと赤い右スティックを超えて下にある、LEDのリングに囲まれたものがホームボタン(よく見ると家のマークがあります)。
そしてその隣りにあるCと書かれたやや小さめのボタンが、Switch2で使うチャットボタンです。
ちなみにABXYのボタンキャップは自由に取り外して交換可能となっています。
これにより、デフォルトではSwitch配列となっていますが、Xbox風のボタン配置に変えることができます。
ただ、厳密にはボタンの表示(印字)が変わるだけで中身の機能的には何も変わっていないので、特に変える必要はないでしょう。

続いて左手側アップ。
こちらも上の細いものがーボタン、水色のスティックと十字キーがきて、内側寄りにあるLED付きのものがファンクション(マクロなどの設定用)ボタン、そして外側寄りにある丸いボタンがスクショボタンとなっています。
こちらもファンクションボタンがある以外は基本的にSwitchと同じ配列ですね。
コントローラーの左右内側部分には、付属品の点で説明した交換用のゴムパッドが装着されています。
こちらはコントローラーに空いた穴にゴムパッドの出っ張りがハマっているだけなので、引っ張れば簡単に交換することができます。
なのであまり交換することはないと思いますが、交換自体は非常に簡単ですね。
次は真下からチェック。
コントローラーの真下には、左側に充電用のUSB Type-Cポート、右側にBluetoothペアリング用のボタンがあります。
側面は特に何もなし。
上部から。
上部は左右のバンパー(ボタン)とトリガーがあります。
トリガーは後述しますがホールセンサー内蔵のアナログトリガーとなっているので、Switchのようなクリックタイプとは違い、ある程度押し込みの深さがあります。
最後に背面。
背面には中央のバーにBlade Plusのロゴが印字されていて、左右にそれぞれL4・R4の追加ボタンがあります。
Siwtch2本体に装着するとこんな感じ。
コントローラーよりも画面のほうが長いので、PSPortalみたいな印象です。
ペアリングはSiwtch・Switch2のホームメニューから「コントローラー>コントローラーをさがす」画面を開き、Blade Plusの電源(ホームボタン)を入れると自動でペアリングされるので簡単。
電源を入れた状態ではホームボタン周りの赤いLEDリングが点滅しますが、ペアリングされると点灯に変わります。
ちなみにBlade Plusは初期設定ではSwitch&Switch2用の設定になっていますが、他にもPCやスマホに接続する際に「Xinput」や「DS4」といった入力形式に切り替えられるので、自分が慣れ親しんだコントローラーの設定で利用することができます。
写真だとちょっとわかりにくいですが、コントローラーの形式を変えることでLEDリングの色も変わるようになるので、わかりやすいです。
スマホ(Xperia 5 IV)に接続するとこんな感じ。
Xperiaは比較的小さめなスマホですが、最大で215mmまで伸びるようになっているので、iPhone Pro MAXのような大型のスマホでも問題ありません。
Blade PlusとSwitch2のサイズ比較
続いて、他の製品と並べてサイズ感を比較して見ました。まずはJoy-Con2を接続した状態のSwitch2。
当たり前ですがJoy-Con2をつけた状態のSwitch2と比べれば小さいです。本体(画面)部分だけと同じくらいのサイズ感でしょうか。
Blade PlusとJoy-Con2のサイズ比較
Joy-Con2との比較はこんな感じ。
こちらも当然ではありますが、Joy-Con2と比べるとかなり厚みがあるのがわかります。
Blade PlusとGameSir X2 Proのサイズ比較
次はGameSirから出ているスマホ用コントローラーのX2 Proと比較してみました。
こちらは用途が近い製品ではあるものの、一見似ているようで結構違いがありました。
まずスティックとABXYボタン・十字キーの位置について。GameSirのX2 Proでは左右のスティックとABXYボタン・十字キーの位置が縦のラインでほぼ同じで、慣れないと押す際に誤爆したり干渉することがありました。
ですがBlade Plusの場合は一般的なコントローラーと同じように十字キーと右スティックがやや内側寄りになっているため、だいぶ押しやすくなっている印象です。
また背面ボタンの位置にも違いがあり、こちらはGameSirが下寄り=薬指で押すのに対し、Blade Plusでは上寄り=中指で押す感じになっていました。
人によって好みは違うと思いますが、個人的には背面ボタンが左右一つずつの場合は中指で押したい派なので、これは良かったですね。
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重量
LEADJOY Blade Plusの実際の重量も測ってみました。
レビューに使用したBlade Plusの実重量は152.7gでした。特殊な形状のコントローラーということもあり、非常に軽量です。

Blade Plus専用アプリ

Blade Plusには専用のアプリも用意されています。
ただし現時点では公式サイトから直接ダウンロード&インストールするAPKファイルでのみの配布。
そのため、将来的にGoogle PlayストアやiTunes Appストアで配信される可能性はありますが、それまではご自身の判断でインストールするようにしましょう。
アプリでは各ボタンの設定を他のボタンやキーに自由に入れ替えることができます。

また、単純にボタンを変えるだけじゃなく、5段階の連射モードも設定可能です。

スティックは反応曲線のほか、デッドゾーンなどを細かく調整することができます。


更にキャリブレーション機能も搭載しているので、ドリフトなどが起こった際にも再設定できるのが嬉しいですね。

トリガーもデッドゾーンなどを自由に決めることができます。
振動機能は強さを変えられるほか、トグルスイッチで完全にオフにすることも可能。

マクロはレコードを簡単に記録できる他、アプリから自由にボタンや時間を設定することもできます。
最大で500ステップ(行動)まで記録できるので、よっぽど長い手順を記録しない限りは問題ないでしょう。

モーションコントロールという項目にある「スティックシミュレーション」機能は、オンにすることでPCやスマホでも疑似ジャイロ操作が可能になるというものです。


そしてこちらは注目の機能の一つである「サブ配置」の画面です。

こちら詳しくは後述するので、ここではあえてスルーしておきます。
他、コントローラーの入力テストができる機能などもありました。

LEADJOY Blade Plusの外観や重量、そして専用アプリに関しては以上です。
LEADJOY Blade Plusの使用感|良かった点・悪かった点
では次にLEADJOY Blade Plusを実際に使用してみて感じたことをまとめていきたいと思います。
なお私がテストした環境は、
- Switch2(無線・有線)
- スマホ(無線)
- PC(有線)
となります。
テストプレイしたタイトルはFortnite、Apex Legends、スプラトゥーン3、ブレイブリーデフォルト、他Xbox Cloud Gaming(Xbox Game Pass)タイトルをいくつかです。
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ホールエフェクトスティックで高寿命かつ繊細な操作が可能
Blade Plusのアナログスティックには、デバイス部分(=センサー部分)に、最近の機種らしくホールエフェクトセンサーが採用されています。
従来からある一般的なスティックデバイスは、スティックの傾きを内部パーツの物理的な回転で判断しています。
「物理的」というのがポイントで、スティックを倒す度に内部のパーツが動くため、何度も何度も行っていると少しずつズレたり、摩耗してくるわけです。これがいわゆるスティックドリフトの正体。
特にFPSやアクションゲームなどで激しいスティック操作をしていると発生しやすいのは、それだけ摩耗するのが早いからです。

対して、Blade Plusに搭載されているようなホールエフェクトセンサーは、傾きを物理ではなく磁力で判断しています。
従来のデバイスのように内部でパーツ同士が接触しないため、基本的に摩擦や摩耗が無く、耐久性・製品寿命が長いのが大きな特徴となっています。
さらに、微細な傾きも判断できるようになっているため、従来のコントローラーよりも細かく繊細な操作ができ、特にFPSなど対戦系のゲームではより有利にプレイすることができるようになるのがメリットです。
高級なコントローラーでは当たり前になってきているホールセンサーですが、比較的安価な製品やこういった特殊な形状のモデルではまだまだ搭載されているものが少ないので、Blade Plusはその点優れているように感じます。
トリガーもホールセンサー採用で精度が高い
そして更に凄いのは、Blade Plusはトリガーまでホールセンサーを採用しているということ。トリガー部分にまで使っているのは、高額なモデルでもまだまだ少ないですね。
トリガー部分のホールセンサーは個人的にスティックほどの恩恵はないと思っていますが、それでもまず耐久性が大きく向上しますし、より細かな違いが判断できるようになるというメリットがあります。
例えばレースゲームによる繊細なアクセル&ブレーキ操作などが従来よりも正確に行えるようになったり、瞬間的にトリガーを押したときの反応速度も良くなるはずです。
なのでスティックに比べれば優先度は下がるものの、トリガーのホールセンサー化も少しでもプレイの質を上げたいと考えている人には嬉しいポイントとなるでしょう。
軽量で疲れず、操作しやすい
Blade Plusは重量が約153gと、一般的な無線コントローラーに比べて非常に軽量なのが特徴です。その為、長時間使用しても疲れにくく、ゲームに没頭することができました。
またスティックやボタン配置・間隔もいい感じで、大きな違和感を感じず操作しやすかったのも良かったです。

ただし左スティックと方向キー(十字キー)の並びはXboxやSwitchと同じ配列なので、普段PS5・PS4で遊んでいる人は少し慣れが必要かもしれません。
まぁそもそもSwitchやSwitch2向けに作られたコントローラーなので、左スティックと十字キーの配置で悩む人はいないとは思いますけどね。
マクロ機能あり(ただし自己責任)
Blade Plusにはマクロ機能も搭載されています。マクロとは、特定の操作を記録してそれをワンボタンで実行できる機能のことです。
例えば「ジャンプしてからしゃがむ」という流れを記録すれば、通常複数のボタン操作が必要になる行動でもワンボタンでそれが発動するようになります。
格闘ゲームのような複雑な入力が求められるタイトルで使えば、いわゆる”波動拳コマンド”のようなものをワンボタンで出せるようになるので、操作の難易度を大きく下げられ、かつ時短できるようになるというわけですね。
他にもアイデア次第で様々な使い方ができるので、人によってはかなり重要な機能の一つと言えるでしょう。
ただし注意点として、ゲームタイトルによってはこういったマクロ機能が禁止されているものもあります。
特に対戦系のゲームではチートとみなされる可能性もあるので、利用する際はそのタイトルの規約などをチェックし、問題ないか確認してから使うように気をつけましょう。

2つの背面ボタンを自由に設定できる
Blade Plusは背面に左右それぞれ追加ボタンがあります。これにより、自分の好きなボタンを背面に自由に設定することができるので、操作性が大きく向上します。
設定するにあたって特におすすめなのは、ABXYや十字キーなど、通常はスティックから指を離さないと押せないようなボタン。
これらのボタンを背面に設定することでスティックから離さず操作できるようになるため、ゲームによっては非常に快適かつ有利に操作することができるようになり、おすすめです。

背面ボタンは単純に他のボタンを設定できるのはもちろん、5段階の連射設定をすることもできますし、前述したマクロ機能を設定することもできます。
また、この後説明する「サブ配置」切り替えボタンを設定するのもおすすめです!
独自のサブ配置機能が超便利!

Blade Plusで個人的に一押しな機能が、カスタムボタンのサブ配置機能です。
これは通常のボタン配置とは別に、「特定のボタン(サブ配置切り替えボタン)を押したときだけ、他のボタンの設定が変わる」というもの。

具体的に説明すると、まず以下のような設定をしたとします。
- 背面ボタン:サブ配置切り替え用ボタン
- サブ配置時のAボタン:十字キー上
※例としてプレイするゲーム内ではAがジャンプ、十字キー上がエモートだと仮定します。
この状態で普通にAボタンを押すとジャンプしますが、サブ配置切り替え用の背面ボタンを押している間だけ、ジャンプじゃなくエモートになる、というような感じです。同時押しで別な機能になるイメージです。
ちょっと文章だけだと伝わりにくいんですが、要はこれにより単純にコントローラーのボタン割り当てを倍にできる為、一つのプロファイルにより多くのボタン設定をできるということになります。
これはMMORPGやRTSのようなたくさんのボタン・ショートカットキーを使うタイトルで特に有効で、指の位置を極力変えずに別なボタン(の設定)を押せるようになるので、非常に快適かつ有利にプレイすることが出来るようになります。
しかもこのサブ配置機能、Blade Plusでは各プロファイルごとに2つ設定できるので、「通常用」「サブ配置1」「サブ配置2」と、なんと約3倍ものボタン設定を自由に登録できちゃうんです。

サブ配置機能を搭載したコントローラーというだけでも珍しいのに、更にその設定を2つも登録できるのは非常に貴重なモデルと言えるでしょう。
ちなみにサブ配置を含め、Blade Plusはボタン設定に他のボタンはもちろん、連射設定やマクロ、更には感度を変えた設定まで登録できる為、例えばサブ配置切り替えボタンを押している間だけAボタンが連射設定になったり、マクロを発動したり、射撃時にだけスティック感度を下げるということもできます。便利すぎでは・・・!?
6軸ジャイロ機能も搭載
SwitchやSwitch2で使えるコントローラーを選ぶ際、ジャイロ機能の有無も選択肢の一つになりますよね。
特に安価な製品だとコストの問題からジャイロ機能を削っている製品も少なくなく、単に安いからという理由で購入すると、いざ使ってみたらジャイロ機用がなくて不便という状況になるかもしれません。
その点、Blade Plusは6軸のジャイロセンサーを搭載。スプラトゥーンなどのジャイロ操作を主体とするタイトルでも、問題なく楽しむことができます。

また前述したようにコントローラー自体がプロコンに比べて軽量なため、急な操作もしやすく、更に長時間のジャイロ操作でも疲れることなくプレイできて良かったです。
最大30時間使えるロングバッテリー
Blade Plusには600mAhバッテリーが搭載されています。
コントローラーの容量的には極端に大きいものではないものの、消費電力が少ないのか最大で約30時間と、長時間使えるのも魅力の一つとなっています。
プロコンの40時間には勝てないものの、30時間も持てば1日3〜4時間遊んだとしても1週間に一度の充電で済むため、多くの人は十分ではないでしょうか。

専用アプリで細かな設定・調節ができる
Blade Plusには専用のアプリも用意されています。
基本的に専用アプリを利用しなくても各機能は問題なく利用できますが、アプリを活用することで自分好みにより細かな設定や調整ができるようになります。
例えばスティックやトリガーの感度・デッドゾーンの調整、振動の強さ、各ボタンの割り当て変更などですね。

さらに、これは結構大きなポイントだと思うのですが、スティックのキャリブレーション(ドリフトの修正)機能が搭載されているのも嬉しかったです。
もともとホールエフェクトセンサーを使ったスティックなのでドリフト自体頻繁に起こることは無いのですが、もし発生してもアプリから簡単に治せるのはかなり魅力的ですよね。
質感はチープでおもちゃのような印象
続いてはBlade Plusのデメリットについて。私が感じたデメリットとしては、まず本体の質感です。
Blade Plusは多くの部分がプラスチックと思われる樹脂でできているのですが、その素材が安っぽく、全体的におもちゃのような印象を受けました。

その為、ホールエフェクトセンサー等は良いものの、本体の物理的な耐久性にやや不安を感じます。
ジャイロ操作などでコントローラーを激しく動かす必要がある時には、周りにぶつけたり落としたりしないよう、気をつけたほうが良さそうです。
ただしこのチープさはゆえの軽さもあると思うので、一概にデメリットとは言えないかもしれません。
スティックの標準感度が高すぎる
Blade Plusはホールセンサーを搭載したスティックを採用していますが、そのスティックの感度が標準の設定ではセンシティブというか、かなり高めに設定されています。

エイムが下手くそな私にとってはちょっとスティックを傾けただけで急激に視点が変わってしまい、FortniteやApex Legendsでエイムを合わせるのが難しく、なかなか攻撃を当てることができませんでした。
感度の高さは人によって好みが分かれる部分だとは思いますが、もうちょっと低めに設定してくれたほうが多くの人は使いやすいのではないかなという印象です。
ただし、幸いにもBlade Plusはスティックの感度やデッドゾーンの調節も自由にできるようになっています。
実際に感度を変更したことでだいぶ改善されたので、もしFPSなどを遊ぶ場合は事前に設定で感度を下げておくことをおすすめします。
また、スティックをあまり使わないRPGタイトルや、テキストアドベンチャー、シミュレーション、格闘ゲームなどであれば特に問題なく遊べると思います。
アプリや公式サイトの日本語に不自然な部分がある

最後に一つ気になったのは、公式アプリや公式サイトの日本語表示について。
Blade Plusはアプリ・サイト共に日本語に対応してはいるのですが、全体的に内容がただ機械翻訳しただけのような、違和感のある仕上がりになっています。一応意味は通じるのですが、読んでいて変に感じる場面が多かったです。

また、付属品として「QRコードが書かれたサポートカード」が同梱されていましたが、URLが変わったのかそちらに記載のQRコードを読み取ってもその先のサイトが存在しない事になっていたりと、本体以外で気になるところがいくつかありました。
おそらくまだ日本の代理店などが付いていないこともあるのでしょうが、個人的には日本向けに本格的に販売を行っていくのであれば、こういった点はきちんと治してほしいと感じました。
単に中国メーカー製のものでコスパに優れた製品なら他にもたくさんありますし、日本で売れている海外ブランドはどれもサポートやサイト等が日本人向けにしっかりしている印象ですからね。
LEADJOY Blade Plusの感想まとめ
ということで今回はLEADJOYから登場した新型コントローラー、Blade Plusについてレビューしてみました。
まとめるとこんな感じ。
ここがGOOD!
- ホールエフェクトスティックで高寿命かつ繊細な操作が可能
- トリガーもホールセンサー採用で精度が高い
- 軽量で疲れず、操作しやすい
- マクロ機能あり(ただし自己責任)
- 2つの背面ボタンを自由に設定できる
- 独自のサブ配置機能が超便利!
- 6軸ジャイロ機能も搭載
- 最大30時間使えるロングバッテリー
- 専用アプリで細かな設定・調節ができる
ここがイマイチ
- 質感はチープでおもちゃのような印象
- スティックの標準感度が高すぎる
- アプリや公式サイトの日本語に不自然な部分がある
このことから以下のような人におすすめです。
こんな人におすすめ
- Switch2で使える多機能コントローラーが欲しい人
- 長時間使える・使っていて疲れないコントローラーを探している人
- サポートに頼らずある程度自力で設定や調整ができる人
Blade Plusは現在はまだまだ貴重な、Nintendo Switch2に対応した多機能ワイヤレスコントローラーです。
ペアリングもスムーズにできますし、有線は当然として無線でも遅延は感じませんでした。
機能面も、ホールセンサースティック&トリガー、30時間遊べるロングバッテリー、ボタンは自由にカスタマイズ可能、好きな機能を設定できる背面ボタン、連射機能、マクロ機能、そしてサブ配置機能と、かなり豊富。
特にサブ配置機能を搭載しているのは珍しく、しかも2つのサブ配置タブを設定できるなど、ハイエンドコントローラー顔負けの機能がというさいされているのが非常に魅力的に感じました。
反面、気になった点としては軽量ゆえの本体のチープさや、ホールセンサーの影響なのか標準でのスティック感度が高いことなどがあります。
幸い感度に関しては調節できるので、FPSやTPSなど精密なスティック操作・エイム操作をするゲームを遊ぶ場合は、事前に調節しておくと良いでしょう。
また、まだ日本国内向けに本格的な活動を始めたばかりということもあり、アプリや公式サイトがしっかりした日本語に対応していないという点もあるので、サポートに頼らずある程度自力で設定をいじれる人や問題を解決できるような人に特に向いているコントローラーだと思いました。
とは言え、全体的にはかなり多機能かつ高機能なので、Switch2やスマホ向けのコントローラーを探している人には十分おすすめできる製品だと感じました。

価格もそこまで高くないので、気になった方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました!もぶ(@mob_gaming_jp)でした。
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