こんにちは、もぶ(@mob_gaming_jp)です。
今回は先月末に発売されて、日本はもちろん世界でも大ヒット中のシリーズ最新作、【ポケモンレジェンズアルセウス】のレビューをしたいと思います。
従来の作品からジャンルやシステムが大きく変わった反面、”ポケモンシリーズをプレイしている”という楽しさはそのままで、よりポケモンを捕まえるワクワクさがパワーアップした本作。
そんなアルセウスの魅力的な点や、ちょっと残念だと感じた部分を中心に感想をまとめました。
ポケモンの過去作からのファンの方はもちろん、アルセウスから初めてポケモンに触れようと思っている人も、是非参考にしてみてください。
ポイントを3秒で解説!
自由に探索&ポケモンを捕まえられる
親切で遊びやすい設計
グラフィックやフレームレートが残念
ポケモンレジェンズアルセウスの概要|こんなゲーム
ジャンル | アクション、RPG、アドベンチャー |
開発 | ゲームフリーク |
販売 | 任天堂 |
対応ハード | Nintendo Switch |
発売日 | 2022/01/28 |
価格(税込) | 6,578円 |
公式サイト | https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_arceus/ja/ |
以下Amazonの商品説明より引用。
- 『ポケットモンスター』シリーズ最新作。シンオウ地方で繰り広げられるもうひとつの物語。
- 冒険の舞台は、まだポケモントレーナーやポケモンリーグといった概念もない遥か昔の「シンオウ地方」。
- 主人公の冒険の目的は、この地で「はじめてのポケモン図鑑をつくること」。「アローラ」地方からやってきたモクロー、「ジョウト」地方からやってきたヒノアラシ、「イッシュ」地方からやってきたミジュマルの3匹の中から1匹を選び、村を拠点に、様々なエリアへ、ポケモンたちの調査に出かけます。
- 世界を駆け巡りながらたくさんのポケモンたちを捕まえて図鑑を作り上げていく『ポケットモンスター』シリーズ共通の遊びに加えて、新たなアクション要素が追加。
- 素早く移動しながらポケモンを捕まえたり、手持ちのポケモンが入ったモンスターボールを野生のポケモンの近くに投げると、そのままその場でポケモンバトルが始まったり、これまでの『ポケットモンスター』シリーズとは異なるゲーム性になっています。
ポケモンレジェンズアルセウスは、任天堂の国民的RPG『ポケットモンスター』のシリーズ最新作です。
”ポケモンレジェンズ”という名称がついていることからもわかるかもしれませんが、今作は従来の続編というよりは外伝・スピンオフ的な作品となっています。
2021年11月19日に発売された『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(通称ダイパリメイク)』の舞台であるシンオウ地方の過去、『ヒスイ地方』の物語で、登場人物や服装、建物などが古き日本をイメージしたものになっているのが特徴。
またゲームのジャンルも大きく変わり、これまでのオーソドックスなRPGスタイルから最近のトレンドとも言えるオープンワールドアクションRPGになっているのもポイントです。
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ポケモンレジェンズアルセウスの感想・印象に残ったポイント
では実際にモンハンライズをプレイしてみての感想を、印象に残った点を中心に書いていきたいと思います。
ちなみに私の現在の状況はこんな感じ。
- プレイ時間は12時間ほど
- 団員ランク★4
まだまだプレイ時間は少なく、進捗としてはおそらくゲーム全体の3分の1ほども遊んでいないと思います。
ですがそれでも本作の魅力は十分に感じましたし、基本的なシステムや遊び方も理解できたので、ファーストインプレッションということでレビューしたいと思います。
ちなみに過去作としてはポケモンスナップやポケモンGO、ポケモンユナイトのようなスピンオフタイトルを除くと、純粋なシリーズは赤と緑しか遊んだことがない化石プレイヤーです。
なので最近のポケモンシリーズとの比較は出来ない点をご了承下さい。
オープンワールドで自由にポケモンを捕まえるのが楽しい
ポケモンレジェンズアルセウスは従来の作品と違って、オープンフィールドを舞台としたアクションRPGとなっています。
これまでのシリーズ作品(私は赤と緑しか遊んだことがありませんが)では、ポケモンを捕まえるときは「ランダムエンカウントしたモンスターと戦闘し、弱ったらモンスターボールを投げて捕獲」というのが通常の流れでした。
ですが今作の場合はシンボルエンカウント・・・というか、ポケモンがフィールドに生息してます。
そしてアクション要素として、主人公を操作してモンスターボールを直接投げることができる他、ダイブするように回避したり、茂みに隠れたりといったことができるようになっています。
これが従来のポケモンシリーズと大きく違う点で、本作の大きな魅力です。
なので戦闘をしなくても「フィールドにいるポケモンにバレないようにそっと近づいてモンスターボールを投げて捕獲」なんてことができるんですが、これがかなり楽しい!
オープンフィールドの広大なエリアを自由に移動しながら生きているポケモンを自由に捕まえられるということが、まるで本当にポケモンの世界にいる感覚にさせてくれます。あ、凶暴なポケモンに襲われることも追加で・・・(笑)
フィールドには1日の時間の流れがあって、日中と夜中では出現するモンスターも変わりますし、特定のエリアにしか生息していないポケモンや色違いポケモンなどもいるので、とにかくフィールドを駆け回っていろんなポケモンを捕まえるのに夢中になってしまいます。
もちろん自分の持っているポケモン(が入ったモンスターボール)をぶつければ従来のようにポケモン同士の戦闘が始まり、弱らせて捕まえることも可能です。
ですが戦闘を回避して直接モンスターボールで捕獲したほうが効率も良いし、何より”ポケモンごっこ”をしている感じがして楽しいのでおすすめです。
ちなみに「茂みに隠れながら見つからないようにポケモンを狙う」というシステムだけを見ると、PS4・PCで販売さているHorizon Zero Dawnにかなり似ています(笑)
プレイヤーに優しい親切設計でストレスが溜まりにくい
ポケモンレジェンズアルセウスでは、ゲームの随所にプレイヤーに優しい設定が見られました。例えばこんな感じ。
- いつでもセーブ&オートセーブできる
- 次の目的地へのマーカーが表示されるので迷わない
- コスト無しでファストトラベルや休憩(回復)ができる
- 乗り物になるポケモン(ポケモンライド)がボタン一つで呼び出せる
- 戦闘に参加しなかったポケモンにも経験値が入る
- 戦闘をしなくてもアイテム採取などで経験値がもらえる
- バッグ内でクラフトが出来る
- デスペナルティが小さい
ざっと思いついただけでもこんなにあって、とにかく親切に作られているな〜という印象です。
特にファストトラベルや休憩がコスト無しで出来たり乗り物がボタン一つで呼び出せたりといった機能は、オープンワールドゲームをよく遊ぶ人にとっては嬉しい仕様だと思いました。
ポケモンというゲームとして見てみても、パーティー内にいる他のポケモンにも経験値が入ったり、モンスターボールやきずぐすりなどのアイテムをバッグ内の素材で簡単にクラフトできたりと、かなり遊びやすい作りになっているのが良かったです。
またデスペナルティは一応ありますが、救済措置も用意されているので安心。
ポケモンレジェンズアルセウスでは、フィールドにいるポケモンの中に主人公を見ると襲ってくるタイプも存在します。
この時主人公がダメージを受けすぎると失神して画面がブラックアウトし、拠点から復活することに。
するとデスペナルティとしてバッグに入れていた持ち物をいくつか紛失することになるのですが、これはオンラインで他のプレイヤーが見つけると戻って来るほか、オフラインの人は『おまもり』と呼ばれるアイテムを持っておくことで、やられても紛失を防ぐことができるようになります。
私が紛失したときも10分ほどで戻ってきたので、特に遊んでいるユーザーが多い今のうちはデスペナルティを心配する必要は無いと言えるでしょう。
「力技/早技」や「キング/クイーン戦」等の新しい戦闘システム
ポケモンレジェンズアルセウスでは、戦闘システムも新しくなっています。
これまでのポケモンではクラシカルなターン制のRPGとなっていて、1ターンに一度、技やアイテムを選んでそれを使う仕組みでした。
対してアルセウスではこの技やアイテムを選ぶこと自体は変わりませんが、ターン制が廃止となっていて、素早いポケモンであれば相手の行動前に二回攻撃したりといったこともできるようになりました。
また技はポケモンのレベルが上がっていくと『力技』と『早業』が選べるようになるのですが、
力技・・・技の威力が上がる代わりに、使用後に行動順が遅くなりやすい
早業・・・使用後に行動順が早くなりやすい代わりに、技の威力が落ちる
このようにそれぞれ相反する特徴を持っています。
ターン制が廃止されたことで、例えば一撃で相手を倒したいときは力技で、相手のポケモンを弱らせて捕まえたいときや能力アップのバフをかけて連続で攻撃したいときなどは早業を使う、といった使い分けが重要となっています。
更に今作では『キング』『クイーン』といった、いわゆるボス戦のようなものも。
このキング・クイーンと呼ばれるポケモンとの戦闘では、通常のようにモンスターボールを投げて捕獲したり、戦闘で倒すことはできません。
特別なオーラ(ゲージ)をまとっていてそのオーラを専用アイテム『シズメダマ』をぶつけて削る必要があり、ここは基本的に手持ちのポケモンではなく、プレイヤーが直接キング・クイーンと戦うことになるんです。
キング・クイーンはそれぞれ特徴的な攻撃パターンや弱点を持っているので、それらを把握しながら隙を見てシズメダマをぶつけたり、場合によってはポケモンを戦わせてダウンさせてからシズメダマをぶつけたりと、とにかくこの戦闘では主人公メインで操作することになります。
このシステムは今作の大きな特徴の一つで、これまでのポケモンシリーズと大きく違う点でありつつ、単調なボス戦にならないように工夫されたポイントと言えるでしょう。
図鑑埋めやサブクエスト等、やりこみ要素が多く長く遊べる
ポケモンレジェンズアルセウスでは、これまでの作品と違ってオープンワールドアクションRPGになったことで、やりこみ要素も増えています。
メインストーリーを追うだけでも十分なボリュームがありますが、数多くのサブクエストがある他、ポケモンの捕獲や育成、クラフト要素、団員ランク上げ、ともしび集め、色違いポケモンやレアポケモンの収集、そして図鑑埋めなどなど・・・。
特に図鑑埋めに関しては今作ではかなり細かくなっていて、従来のように「ポケモンを1回捕まえたらそのポケモンの部分が完成する」という単純なものではなく、例えば「見つからないように○○匹捕まえる」「特定の技を○○回みる」「大きいサイズを○○匹捕まえる」など、ポケモン1種類に対して複数のタスクが段階的に設定されています。
これにより特定のポケモンのページをコンプするだけでもかなり時間がかかるので、200種類以上も登場するポケモン図鑑全てを完成させるとなると・・・膨大な時間がかかることが想像できると思います(笑)
もちろん普通に図鑑を埋めるだけなここまでやる必要は全く無く、あくまでやりこみする場合の話。
本作はメインストーリーだけを追うだけでも十分に楽しめ、逆にもっとがっつり遊びたいという人にはこれまでのポケモンシリーズ以上にやりこみ要素が多く、長く遊べる作品に仕上がっています。
オブジェクトが少なく、フレームレートが低い
さて、魅力的な要素が多いポケモンレジェンズアルセウスですが、もちろん残念なポイントもあります。それはグラフィック部分。
本作はNintendo Switchというポケモンソード&シールド、ダイパリメイクに続いて任天堂の最新ハードで登場したタイトルです。ですが最新ハードとは言っても発売から数年経過していますし、出た当初からSwtichはスペックが低いハードとなっていました。
それが仇となっているタイトルはかなり多いのですが、それはこのポケモンレジェンズアルセウスでも同様です。
具体的にはオープンフィールドになったのは良いものの、オブジェクトの数が少なく、結構スカスカです。調べられるオブジェクトも少ないですが、草や木などの密度も低く、寂しいんですよね。
おそらくSwitchしかゲーム機を持っておらず、ポケモンやマリオなどの比較的メジャーでカジュアルなタイトルを遊ぶ人であれば気にならないのでしょうが、日頃から他機種でも数多くのオープンワールドゲームを遊んでいるようなゲーマーである私には、かなりしょぼく感じてしまいました。
まだゼルダBoWが出た2017年頃の作品ということであればわかるのですが、2022年の作品としてはスペックの問題ももちろんありますが、フィールドの作り込みが弱いので残念です。
またフレームレートが低いのも気になりました。
これもNintendo Switchというハードのスペックが大きな原因だとは思いますが、オープンワールドはただでさえハードに負荷がかかるものなので、ポケモンレジェンズアルセウスではフレームレートが最大で30FPSとなっています。
で、まだ近くのフィールドしか見ていないときは良いんですが、オープンフィールドということで遠方まで描写されるのでチラッと遠くの方を見たりすると、フレームレートが更に低下して(意図的に下げられて)、パラパラ漫画並にカクカクと動いているポケモンが見えちゃうんですよね(笑)
ただ、ポケモンという作品自体がリアル志向ではなく、子供向けにアニメ化もされていたり昔からデフォルメされた絵を使っていることもあって、意外にもこの簡易的なグラフィックとマッチしているとも感じました。FFシリーズのように途中からリアル志向に変えていたら、いろいろ大変だったと思います。
ポケモンレジェンズアルセウスの感想まとめ
ということで今回は世界的に大人気なポケットモンスターシリーズの最新作、『ポケモンレジェンズアルセウス』をレビューしてみました。
感想・レビューをまとめるとこんな感じ。
ここがGOOD!
- オープンワールドで自由にポケモンを捕まえるのが楽しい
- プレイヤーに優しい親切設計でストレスが溜まりにくい
- 「力技/早技」や「キング/クイーン戦」等の新しい戦闘システム
- 図鑑埋めやサブクエスト等、やりこみ要素が多く長く遊べる
ここがイマイチ
- オブジェクトが少なく、フレームレートが低い
またポケモンレジェンズアルセウスは以下のような人におすすめです。
こんな人におすすめ
- ポケモンシリーズのファンの人
- 収集・コレクションが好きな人
- オープンワールドで自由に遊びたい人
ポケモンレジェンズアルセウスはこれまでのポケモンシリーズから大きく変わり、オープンワールドアクションRPGとして生まれ変わったタイトルです。
RPGとしての「自分だけのパーティーを育成してストーリーを進めていく楽しさ」はそのままに、ポケモンシリーズの醍醐味である「様々な種類のモンスターを集めてコレクションする楽しさ」をより昇華させたようなゲームとなっていました。
オープンフィールドかつ生息しているポケモンの姿が見えるようになったこと、そしてアクションゲームとして主人公を動かせるようになったことで、まるで本当にポケモンの世界にいて、本当にポケモンを捕まえている感覚になります。
ポケモンスナップでも生き生きとしたポケモンたちの写真を撮ることは出来ましたが、この感覚は従来のシリーズではなかなか体験できないかもしれませんね。
単純にオープンワールドのゲームとしてだけ見ると、ゼルダBoWやHorizonなど既に発売されているオープンワールドゲームのシステムを寄せ集めたように見えるのですが、これがポケモンとミックスされることでここまで面白くなるのかと関心してしまいました。
また戦闘システムも単調になりがちだった従来のシリーズとは違い、力技・早業のチョイスや自由にフィールドでポケモンを捕まえるときの戦闘とキング・クイーンといったボス戦ではプレイの仕方が変わるなど、戦闘に緩急がつくというか飽きずに遊べるのも良かったです。
一方でSwitch本体の性能が低いこともあり、2022年の最新ゲームとしてはグラフィック周りがかなり残念に感じてしまったのも事実。
特にフィールドのグラフィックはポケモンレジェンズアルセウスで初めてオープンワールドゲームに触れる人なら気にならないと思いますが、他機種でオープンワールドゲームを遊んだことがある人だとオブジェクトの数が少なくて寂しく感じる人も多いと思います。
フレームレートも低く、Switch版モンハンライズのときにも思いましたが、アクションゲームということであればできれば60FPSは欲しかったなぁというところです。
とはいえこれらはプレイしているうちに自然と慣れていきますし、またポケモンたちの仕草やモーションは可愛いものが多いので、生き物のように動き回っているポケモンたちを見ていると自然にグラフィック周りの粗さは気にならなくなっていました。
ということで長くなってしまいましたが、まとめるとポケモンレジェンズアルセウスは2022年の最新タイトルとして見るとグラフィック周りで少し不満がでますが、ポケモンシリーズとしては個人的には今までで一番おもしろくワクワクする作品に仕上がっていると感じました。
これまでのシリーズ作品を遊んだことがある人はもちろん、初めてポケモンシリーズに触れてみるという人にもアルセウスはかなりおすすめな作品なので、気になっている方は是非購入して遊んでみてください!
ちなみに世界的に盛り上がっている今が旬ではありますが、オンライン要素は今の所他人の落とし物を拾ったりポケモンをトレードしたりできるくらいというほぼオフラインゲームな仕様なので、他にやりたい・やっているゲームがある場合は少し待ってから買うのもアリだと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!もぶ(@mob_gaming_jp)でした。
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