こんにちは、もぶ(@mob_gaming_jp)です。
今回はCD Project REDから昨年12月にリリースされた『Cyberpunk2077(サイバーパンク2077、サイパン)』をレビューしたいと思います。
Cyberpunk2077、発売したときにかなり話題になったので知っている人も多いと思いますが、実は開発が発表されたのは2012年とかなり前なのを知っている人は少ないのではないでしょうか?
なので開発期間でいうと8年以上(途中なかなか進んでなかったみたいだけど)というめちゃめちゃ大規模なプロジェクトなんですよね。
その為自分もかなり期待していた作品の一つで、SF好きとして世界観も大好物だったので非常に楽しみにしていました。
発売前1週間位はテンション上がりまくりでツイートも多めに・・・。
もちろん発売日にゲットしてクリアまでぶっ続けで遊んだので、少し遅くなりましたが感想・評価をまとめていきましょう!
ポイントを3秒で解説!
無駄に自由度の高いキャラメイク
ローカライズが非常に丁寧
人体改造で強化されていくのが楽しい
Cyberpunk2077の概要|こんなゲーム
ジャンル | アクション・RPG・アドベンチャー |
開発 | CD Project RED |
販売 | CD Project RED(PC、Xbox) スパイク・チュンソフト(PS) |
対応ハード | PS、Xbox、PC |
発売日 | 2020/12/10 |
価格 | 7,980円 |
公式サイト | https://www.cyberpunk.net/jp/ja/ |
以下Amazonの商品説明より引用。
この街がすべてを変える
◆ゲームについて
『サイバーパンク2077』は、巨大都市ナイトシティを舞台に、 謎めいたインプラントを追うことになった主人公“V(ヴィー)"を操るオープンワールドRPG。 外見からサイバーウェアによる身体強化まで、豊富なカスタマイズ要素を用意。 無数の選択肢を通じて、自分だけのストーリーを語れ!◆自分のスタイルで戦え
様々なサイバーウェアで自分を強化しろ。伝説のサイバーパンクとなり、ナイトシティに名を残せ。 ・多種多様な武器を強化し、ハッキングスキルとインプラントを活用して、この街で最高のサイバーパンクに成り上がれ。 ・企業の用心棒から警察、ギャングや同業者たち――立ちふさがる者は全て排除しろ。ストリートで名を上げ、よりデカい仕事を手に入れよう。 ・手に入れた金で武器やサイバーウェアを購入し、次なる戦いに備えよう。新車やバイク、煌びやかな服を買って自分を磨くのもいい。◆未来の巨大都市がオープンワールドに
唯一無二のオープンワールド。摩天楼がひしめく未来の都市を、縦横無尽に駆け回れ。 ・桁外れに巨大な都市を、隅々まで歩き尽くせ。ギャングの支配する紛争地帯に足を踏み入れ、繁華街の喧噪の中で取り引きを交わし、企業の拠点を襲撃せよ。 ・謎に満ちたフィクサー達や落ちぶれたセレブ、危険なAIを相手に、スマートに立ち回れ。ナイトシティでのし上がるために、使える手は全て使うのだ。 ・選択を重ね、自らの手で導いた物語の結末を目撃せよ。◆リスクを冒せ
不老不死の鍵を握るインプラントを手に入れろ。ただし… でかいヤマにはリスクがつきものだ。 ・ナイトシティで最も価値のあるインプラント――永遠の命を得られるというプロトタイプチップを手に入れるため、自分の限界に挑め。 ・企業の重役や、裏社会の凄腕たち、ナイトシティで最も恐れられる者たちが、チップを手に入れようと躍起になっている。 ・この強力なツールをどう使い、この街で何者になるのか… 選択するのはプレイヤー自身だ
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Cyberpunk2077の感想・印象に残ったポイント
では実際にCyberpunk2077をプレイしてみての感想を、印象に残った点を中心に書いていきたいと思います。
ちなみに私がプレイしたのはPC版(GOG)で、プレイ時間は80時間ほど、エンディングを見てサブクエもほぼクリア、LVや装備も最高クラスという状況です。
キャラクリの自由度が変な意味で凄い
Cyberpunk2077をプレイしてみてまず感じたのは、キャラクリの自由度が変な意味で凄いということ。
Cyberpunk2077のキャラクタークリエイトは性別や髪型、体型といった各パーツを複数の種類から選択するタイプで、形式としてはよくある作りです。
こだわったゲームだとスライド式のインジケーターなどで、位置や形状を細かく調整できるものがありますが、Cyberpunk2077ではそういった自由度はありません。
ではどこらへんに自由度があるのかというと、乳首の有り無しや性器の大きさ・形状が選べるという点です。
更には女性に男性器を付けたり、その逆も可能となっています。なんでしょうかこの謎のこだわり。
ちなみにこのことについてツイートした結果、プチバズりました。
サイバーパンクPC版、股間の大きさ変えられるのは聞いてたけど、タイプやおけけまで選べるだけじゃなく、女性に🍄をつけれるのはヤバい🤣#Ciberpunk2077 pic.twitter.com/A0rUVERoRu
— もぶ (@mob_gaming_jp) December 10, 2020
ただしこれができるのはPC版のみとなっていて、残念ながら(?)PSやXboxといったコンシューマー版では表現規制されて設定できません。CS版ではよくある下着を着用した状態となる点は注意。
圧巻の映像美!まるで現実のような街並みがそこにある
順番的にいきなりふざけた感想となりましたが、ここからは真面目な感想を。
Cyberpunk2077はとにかくグラフィックが綺麗です。特に街の作り込みが凄い。
オープンワールドのゲームは昨今たくさんあってGTAVなどでも非常にリアルな街並みが作られていますが、Cyberpunk2077の舞台となるナイトシティには他とは違った魅力があります。
というのも、ナイトシティは「2077年を舞台にしたサイバーパンクな世界にある街」だからです。
実際にあるような時代設定のリアルな街を作るのは、元が参考にしやすいこともあって個人的にそこまで感動はありません。
ですがCyberpunk2077のナイトシティは実際にはありえない想像上の未来都市で、それをここまで忠実に再現できているのが凄い。
まるで本当にその場所が実在して、しっかりと取材した上で作成しているような感じ。もちろんある程度参考にした建物や景色はあると思いますが。
私がSF好きなこともありますが、そんな空想上の街を自由に歩き回れるだけでもこのゲームを買った価値があるというものです。
膨大な読み物や音声が丁寧にローカライズされている
Cyberpunk2077は元がテーブルトークRPGということもあり、設定や用語などが非常に細かく用意されています。
それに伴ってゲームでも膨大な量のテキストやNPCのセリフ、音声データなどがあるわけですが、これらがしっかりと丁寧に日本語訳されているのにビックリ。
「とりあえず日本語対応しました」たいなGoogle翻訳のような違和感アリアリな日本語じゃなく、すごく自然なローカライズとなっています。
ジョークなども直訳ではなく、うまく伝わるようにニュアンスを残しつつ違った日本語を当てはめたりと、このあたりかなり凝っている印象です。
以前日本語ローカライズをされたスタッフの方のツイートを見ましたが、机一面に物凄い量の書類があって衝撃を受けました(笑)
前頭葉、視覚、循環器、骨格・・・自分好みに人体をカスタマイズ!
Cyberpunk2077の世界では体の一部を機械化したり脳以外マシンというサイボーグがいたりと、人間と機械の融合が当たり前となっています。
そのため「リパードク」という人体改造を専門とした医師のような職業があり、単なる世界設定じゃなく実際にその場所を訪れることで身体の様々なパーツを改造・アップグレードできる「サイバーウェア」というキャラ強化システムに繋がっています。
これがかなり重要で、眼球を取り替えて視覚を強化すると敵がスキャンできるようになったり、人工心肺にすればいくら走ってもスタミナ切れが起こらなくなり、足を改造すれば二段ジャンプやホバリングもできるようになります。
これによって例えば今までは正面から乗り込んで銃撃戦で敵を制圧してミッションをクリアしていたものが、普通は入れない高所から忍び込むといったステルス行動が可能に。
この改造ができるようになるとミッションの攻略方法だけじゃなく今まで行けなかったようなエリアにも行けるようになるので、一気にゲームの幅が広がるんですよね。
サイバーウェアは言ってみればよくあるスキル・アビリティ取得システムなわけですが、この世界観だからこそ・・・”人体改造”という言葉で表されているからこそより魅力があるように感じます。
自分好みのキャラビルドで攻略が自由自在!
前述したリパードクによる身体強化で様々な能力が追加されていくわけですが、これにレベルアップによるスキル・パーク解放を組み合わせることによって、いろいろな方法でミッションを攻略していくことができるようになります。
「スキル」はRPGでいう腕力や知力といった能力値のことで、レベルアップ時にもらえるポイントを振ったり関連する行動をとるとあがります。例えば走り続けているとスタミナに影響する”体力”が上がるといったイメージ。
「パーク」はスキルに関連したアビリティのことで、レベルアップの他、関連するスキルを上げたり行動を取ることで手に入るポイントを振って開放していく形です。
「スキル」がステータス要素、「パーク」がサイバーウェアと同じように特殊な能力やアビリティが追加されるもので、リパードクとの違いは装備で追加されるかレベルアップなどで追加されるかといった感じ。説明が下手ですいません!
で、これらの要素によってかなり自由なキャラビルドが可能となっていて、プレイヤーごとに自分好みのV(ヴィー=主人公の名前)を作り上げることができます。
一般的なFPSのように銃火器のパークとって強化するもよし、魔法のように遠距離から相手の神経回路を破壊するクイックハックをセットして敵に見つかることなくミッションをこなすもよし、近接攻撃に特化したビルドにすれば刀を装備しつつ回避で間合いを詰めて一刀両断というサムライプレイもできちゃいます!
ハクスラやクラフトで最強の装備を入手
Cyberpunk2077では装備にレアリティがあり、また基本ステータスの他にランダムオプションが設定されています。
そのため最高性能の武器を求めてハック&スラッシュを楽しんだり、クラフトで今ある装備をアップグレードしたりより強力な装備を作り出すこともできます。
装備の種類がそこまで多くないこと、アイコニック装備(ユニーク装備)は手に入る場所が固定されているため簡単に入手可能となどから本格的なハクスラゲーには敵いませんが、ただ単に決まった装備を付け替えていくRPGよりは数倍楽しめる印象です。
魅力的なストーリーやキャラクター、そしてロマンス
Cyberpunk2077はソロで遊ぶオフラインのRPGです。(将来マルチプレイヤーモードも実装されるみたいですが)
なのでストーリーを楽しむのが基本の遊び方となるわけですが、魅力的な内容でプレイしていてどんどん引き込まれていきました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、わりと序盤から主要なキャラクターが亡くなってしまったり主人公に異変が起こったり・・・。
登場するキャラもみんな個性豊かで、ローカライズが丁寧なことに合わせて会話中の口や体の動きも自然なので、つい感情移入しちゃうんですよね。キアヌ・リーブス演じるジョニーもいい仕事してる。
しかもこのゲームにはパートナーと呼ぶべきキャラクターが複数いて、信頼されるような行動をとっていると最終的にセ○クスまでできる(!)というロマンス・恋愛要素まであります。
コンシューマー版では修正されているようですが、PC版では結構激しく描写されています(笑)
ちなみに自分の推しキャラは世界的にも人気のジュディです。ただこのキャラレズビアンなんですよね・・・。
また最初に選ぶ3種類の生い立ち(ライフパス)によって序盤のストーリーが変化し、更に道中の行動や選択肢のチョイスによってエンディングが6種類に分岐。
前述したパートナーとのロマンスも主人公の性別によって発生するキャラが違うので、2週目、3周目と繰り返しプレイしたくなる魅力があります。
バグはあるものの、あまり気にならない
ツイッターなどでも結構騒がれていたので知っている人も多いかもしれませんが、Cyberpunk2077には残念ながらバグが多数存在します。
海外では訴訟問題に発展していたり国内でもソフト購入者の返金対応を行ったりと、異例の事態となっていました。
訴訟や返金に関してはバグと言うよりPS4版・XboxOne版の旧世代機でプレイする際にスペックが追いついておらず、まともに遊べないことが主な原因なんですけどね。まぁそれがダメなわけですが。
バグとしては、大きいもので一部のメインクエスト、サイドクエストが進行しなくなる(既に修正されているかも)というものがあって、それ以外はオブジェクトの表示がおかしかったりキャラの挙動が変になるといったオープンワールドでよくある細かいものが中心です。
というかオープンワールドなゲームはできることが多い分バグの数も比例して多くなるものなので、個人的にはあまり気になりませんでした。進行不可になるような大きなバグに自分は遭遇していないというのもありますが・・・。
それよりも世界観、システム、ストーリー、キャラクターとたくさんの魅力が詰まった作品で、それらから得られる感動のほうが遥かに大きく感じられました。
あとはやっぱりスペック不足になる旧世代機(PS4・XboxOne)でプレイしているのと、スペックに余裕のあるゲーミングPCや次世代機(PS5・Xbox Series X)ではプレイフィールに大きな違いがあるので、そのあたりでも評価は変わりそうです。
Cyberpunk2077の感想まとめ
Cyberpunk2077の感想・レビューをまとめるとこんな感じ。
ここがGOOD!
- 謎のこだわりがあるキャラクリ
- 圧倒的なビジュアルの街並み
- ローカライズが非常に丁寧
- サイバーパンクな人体改造
- キャラビルドで攻略が自由自在
- ハクスラ・クラフト要素
- 魅力的なストーリーとキャラクター
ここがイマイチ
- 大小様々なレベルのバグ
- 要求スペックが最高レベルで高い
- 世界観以外の斬新さは少ない
またCyberpunk2077は以下のような人におすすめです。
こんな人におすすめ
- SF・近未来の世界観が好きな人
- ストーリーを重視したアクションRPGを遊びたい人
- Falloutシリーズ、Deus Exシリーズにハマった人
ということで今回は昨年12月ついにリリースされた期待の超大作、Cyberpunk2077の感想を記事にしてみました。
非常に賛否両論あるタイトルで、「長年期待されていた割に出来にがっかり」「雰囲気以外はそこまで目新しい要素がない」といったネガティブな意見も多く見られます。
私としても3、4度の延期があった割にバグが大量に残っていたり旧世代機向けの最適化が不足していたりと、突っ込みたくなる部分は確かにあります。
ですが、実際にプレイしてみるとそれらのネガティブ要素が全く気にならないくらいの感動がそこにありました。
ビジュアルが綺麗な以外は身体改造も中身は一般的なアクションゲームのアビリティ取得ですし、攻略ルートが複数用意されているゲームも今や珍しくはありません。
ストーリーだって普段から映画や小説を読んでいる人からすれば陳腐でしょうし、キャラクターだって外見・性格的に好きになれない人もいるでしょう。
それでも私にとってはとっても素晴らしい体験で、エンディングを見終わったあとは大きな喪失感を受けました。
ああ・・・至福の時間が終わってしもうた・・・#Ciberpunk2077 #サイバーパンク2077 pic.twitter.com/CXSxoKWiRQ
— もぶ (@mob_gaming_jp) December 20, 2020
それくらいハマったのはたぶん、世界観、ビジュアル、システム、サウンド、キャラクター全てがめちゃくちゃ私の好みだったからかでしょう。
実際に未来でこういうことができるようになったら・・・そんなSF好きの想像力をくすぐるようなデザインだからこそ、ここまでワクワクしたのかもしれませんね。
ちなみに私がプレイしたのはPC版なんですが、PC版だと表現規制が無いだけじゃなくmod(モッド)と呼ばれる改造データを使うこともできます。
これによって例えば「より綺麗なテクスチャを使ったグラフィック」でプレイしたり、「普通は入手できない特殊な装備や乗り物」で遊ぶこともできるように。
なのでまずは普通にプレイして、クリア後にはmodを使ってより深く遊び尽くせるのがPC版の真のメリットだと言えるでしょう。
発売から2ヶ月、そろそろmodの種類も充実してきたころでしょうし、私もまたナイトシティへ戻りたいと思います。
それでは最後にCyberpunk2077内で使われている個人的イチオシ曲、「PONPON SHIT」でお別れしましょう。
ご覧いただきありがとうございました!もぶ(@mob_gaming_jp)でした。
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