こんにちは、もぶ(@mob_gaming_jp)です。
ハクスラゲーファンの間で注目を浴びていた期待の新作TPS『Outriders(アウトライターズ)』。
コロナによる発売延期を経て4月についにリリースされた本作、Xbox版は発売日当日からゲーパス入りということで、私もガッツリ遊ばせてもらいました。
が、一通りプレイしてみた感じ、ゲーム内容・システム自体は自分の好みに合っていて楽しかったんですが、様々な部分で改善が必要なことが判明。
ということで今回はそんなOutridersについて、実際に遊んでみて面白かった部分や不具合・ストレスを感じた部分などを感想にしてまとめたいと思います。
ポイントを3秒で解説!
特殊能力を駆使ししたシューティングが爽快
自分だけのビルドを考えるのが楽しい
バグや不具合が多いので注意が必要
Outridersの概要|こんなゲーム
ジャンル | TPS・ハクスラ・RPG |
開発 | People Can Fly |
販売 | スクウェア・エニックス |
対応ハード | PS、Xbox、PC |
発売日 | コンソール版:2021年4月1日 PC版(Staem):2021年4月2日 |
価格 | 通常版:8778円(税込) |
公式サイト | https://www.jp.square-enix.com/outriders/ |
以下Amazonの商品説明より引用。
アウトライダーとして、人類の未来を切り拓け
■最大3人のチームを結成し戦うCOOPシューティングゲーム
スムーズなマッチングで2,3人のチームを組み、RPG風シューティングを楽しむことができる。
ソロプレイも、もちろん可能
■未開の土地を探索し、その謎を解き明かせ
広大なエノクを探索し、ミッションに挑もう。
ミッションでアイテムや資源、武器を集めれば、キャラクターを強化、カスタマイズできる4つのクラス
ゲームの序盤で4種のクラスの中から1つを選ぶと、そのクラスに応じた超能力が使用可能になる。
惑星エノクに満ちる未知のエネルギー。
そこから授かる超能力で、超進化した戦闘を楽しもう高いカスタマイズ性
■幅広い選択が可能なスキルツリー
クラス固有のスキルツリーを成長させ、キャラクターを強化しよう
■様々な特殊能力を持つ武器や装備
ミッションで武器や装備を集め、自分の好みに応じてキャラクターの能力や見た目をカスタマイズできる
Outriders(アウトライターズ)はスクウェア・エニックスから4月1日に販売された新作ハクスラTPS・ルートシューターです。もともとは2月2日に発売予定でしたが、コロナなどの影響で延期されていました。
4つの職業から一つを選び、戦闘によってレベルが上がることで得られるポイントを使ってスキルツリーを自由に選択、更に多数の特徴的な能力を持つ武器を組み合わせることで、自分だけのキャラクターを作り上げることができます。
Outridersはオンライン専用タイトルとなっていて、ソロプレイも可能ですが最大3人でのcoop協力プレイにも対応。
開発はポーランドにあるPeople Can Fly(通称ピーキャン)。代表作には『Painkiller』や『Bulletstorm』、そして『Gears of War: Judgment』などがあります。
パッケージ版はPS4・PS5のみでの販売ですが、Xbox版はXbox Game Passに対応していることで加入者であれば無料でプレイすることができます。
中古はこちら
Outridersの感想・印象に残ったポイント
では実際にOutridersをプレイしてみての感想を、印象に残った点を中心に書いていきたいと思います。
ちなみ記事作成時点での私のプレイ状況は、
- バージョンはXbox SX(GamePass)版
- 総プレイ時間:60時間ほど
- 実績コンプ
- 遠征(エンドコンテンツ)最大難易度T15をゴールド評価でソロクリア済み
- レジェンド装備20種以上所持、メインビルド8割完成
- 使用クラスはデバステーター
- ハクスラは他にDiablo3、セイクリッド2、ボーダーランズシリーズ、Divisionシリーズなど経験済み
こんな感じです。
また私のハクスラのプレイスタイルとしては「ハマっているときはある程度のビルドが完成するまでやり込む」「完ぺきを求めるほどの細かい厳選はしない(そこまで彫り続けるのが苦手)」なので、Outridersに関して言えばアプデなどでコンテンツが追加されない限りゲームクリアという状態ですね。
特殊能力を駆使ししたシューティングが爽快
Outridersには4つのクラスがありますが、それぞれのクラスに特徴的なスキルがあります。
基本的にはTPSなので物陰に隠れたりしながら銃撃戦をするわけですが、スキルを使うことで単調な戦闘にアクセントが加わります。
スキルは単体で十分なほど強力なものもありますが、スキル同士や武器による攻撃と組み合わせてコンボ技のように使うことでより効率よく敵を倒すことが可能に。
例えば私が使っているデバステーターというクラスだと、
①敵を密集させるスキルを使う
②密集した場所に範囲攻撃スキルをうつ
③残りすくないHPの敵をマシンガンの銃撃で制圧
といった感じで自分のクラス・ビルドにあった戦い方を楽しめるようになっています。
またスキルは他のゲームでは見ないような特徴的なエフェクトのものも多く、地面から杭を出して敵を串刺しにしたり、スロー状態になった敵がスケルトン(骨)な見た目になるなど、見ていて「おお!」と思う演出のものがたくさん。
もちろん銃撃戦自体もギアーズやバレットストームのような爽快感がある作りになっているので、敵に近づいて適当にショットガンをぶっ放してるだけでも気持ちいいです。
ビルドを考える楽しさがある
ハクスラの面白さの一つにビルドがあると思いますが、それはOutridersでも健在。
Outridersでは4つのクラスがあり、更に4つのクラスから3つのスキルツリーに好きなようにポイントを割り振ることができます。
特定のツリーに特化しても良いですし、途中から枝分かれして繋がっていたりもするので複数のツリーの特性を取得した万能選手(悪く言えば中途半端)なキャラにすることも可能。
ツリーで取得した特性やスキルはコスト無しでいつでもリセットできるので、「この構成にしたら強いんじゃないか?」と思ったら気軽に試すことができました。
また装備には大まかな種類の他にタイプ(例えばライフルならフルオートなのか3点バーストなのかなど)、MOD、そしてランダムオプションが設定されていて、これらの組み合わせで同じ見た目でも全く違う性能の武器になります。
特にMODには単純にダメージを与えるものはもちろん敵の動きを止めたり味方の回復力をあげたりといった特殊な効果があるものが多く、MODのついた装備を分解することでそのMODがストック、その後は何度でも他の武器に付け直しできるようになることから、自分好みの装備を作ることができるようになっています。
このように自由に設定できるスキルツリー+MODでビルドを構築する楽しさがOutridersには感じられました。
武器やクラスで難易度に大きな差がある
Outridersでは選んだ武器やクラスによって難易度がかなり違います。
まぁこれはどのゲームでも言えることではあるんですが、「敵を倒すことで体力が回復する」というOutridersの特徴的なシステムと、「武器によっては弾丸が少なめ」という理由から、特に近距離のクラスや武器は結構きつい印象を受けました。
私は初期キャラとしてデバステーター(防御略の高いタンク職)を選びましたが、回復の特性が「近距離で敵を倒すこと」ためショットガンやサブマシンガンで戦っていました。
敵が弱い序盤は良かったんですが、後半Tier(難易度)が上がって敵が固くなってくると、ザコ敵ですらショットガンを目の前で何発も当てないと倒せないほどに。
すると他の武器に比べて弾薬が少なめに設定されているショットガンでは球切れになることが多く、また倒しきらないと体力が回復しないので、倒す前に他の敵にやられてしまうことが多々ありました。
結構苦戦しつつすすめてたんですが、途中から3連バーストのアサルトライフルにしたらあっさりいけたという(笑)。そのくらい変わります。
ちなみにTierはデフォルトの設定で1から最大レベルの15まで、敵を倒すほど勝手に上がっていきます。
そしてほとんどの人が直ぐに到達するであろうワールドレベル5~6になると敵のレベルが自分より2-3ほど高い状態に。
この仕様に気づかないと、「敵が強くて勝てないからレベリングしよう・・・あれ、自分より弱いレベルの敵がいない!?」という状況になります。
なので何回かやってクリアできないミッションが出た場合、スタートメニューから素直にワールドレベルを下げるのがおすすめです。
まぁ死んでも特にデメリットはなく、死ぬ直前まで入手したアイテムや経験値を引き継いだままチェックポイントから直ぐにリスタート出来るのは良かったですが。
操作やシステム上でストレスが溜まる要素が多い
前述した難易度の差もそうですが、他にもOutridersではプレイしていて気になる部分がたくさんありました。
例を上げるとこんな感じ。
- エイムの挙動に違和感がある
- カバーアクションだけどカバーがあまり役に立たない
- マップで自キャラの位置・向きがはっきりわからない
- カットシーンがやたら多い
- ソロでもオンライン専用でログインに時間がかかる
エイムの挙動に違和感がある
私は体験版はPC版をキーボード・マウスでプレイしましたが、そちらでは特に気にならなかった(むしろ狙いやすかった)ので、これはコントローラを使う場合のオートエイムや加速度の調整がうまくいっていないことが原因だと思います。
カバーアクションだけどカバーがあまり役に立たない
OutridersではGearsやDivisionのように物陰に隠れて敵の攻撃を回避することができますが、カバーすると敵がグレネードを頻繁に投げてきます。(対してプレイヤー側にはグレネードなどの装備はなし)
そして敵が四方八方に出現してカバーの裏側(内側)から攻撃してくるので、ゆっくり隠れている暇がありません。
しかも敵にスナイパーがいるとカバーから出るとほぼ確実に狙撃されるので、体力が減っているとやられます。
マップでで自キャラの位置・向きがはっきりわからない
マップは広範囲で地形がわかる全体マップと、キャラを操作しているときでも見られるミニマップがあります。
ですが全体マップでは自分がいるエリアの大体の位置しかわからず、どの方向をむいているかもわかりません。
またミニマップではそもそも地形が表示されず、敵がどの方向にいるかのドットマークしか表示されないので戦闘以外では役に立ちません。
これらを解消してくれるであろうシステムのナビもバグなのか全く違う方向を指したり、通常は進めないルートを選んでくることが多いです。
カットシーンがやたら多い
ゲーム中はカットシーン(イベントシーン)による演出がありますが、これがやたら多い。
しかも1回1回が細かく切られていて、どうでも良いようなカットシーンが頻繁に登場します。(例えばエリア移動など)
ちなみにカットシーンはフレームレートが低下する他、画面がやたら揺れるので見ていて酔いそうになることがありましたが、後者に関しては設定の数値を下げる事で解消できました。
ソロでもオンライン専用でログインに時間がかかる
Outridersはオンライン専用タイトルです。「対応」じゃなくて「専用」。ソロで遊びたくてもネット環境が無いと遊べません。
そしてゲーム開始時にスクエニアカウントでログインする必要があるんですが、これがかなり時間がかかる・・・。
【タイトル画面>ログイン中>ログイン完了しました>(そこからなかなか進まない)キャラ選択画面】
こんな流れで進んでいくんですが、ログイン完了しました〜キャラ選択画面になるまでがものすごく長いです。
とまぁこんな感じで、とにかくストレスが溜まる点が多い。
他にも回避に無敵時間がなく普通にダメージを食らったり、敵の攻撃を食らうとのけぞって動作がキャンセルされたりといろいろあります。
マルチプレイがまともにできない
これはかなり大きな問題ですが、私がプレイしていた期間はマルチプレイがまともにできませんでした。
具体的には自動(検索)マッチングが駄目で、検索してヒット⇒ゲームに合流中⇒エラーの繰り返し。
無事合流してゲームが始まったと思ったら、通信状況を示すアンテナが非常に悪い赤マークでつながっていてラグ&ワープの嵐。
そして最終的にはゲーム中にクラッシュして強制終了してしまうのですが、一番最悪なのはこのときに装備がロストしてしまう可能性があるということです。
私はセーフでしたが、実際に被害にあった人たちがSNSなどで叫んでいるのをいくつも確認。
プレイした期間が最初の1週間程度で現在はどうなっているかわかりませんが、こういったラグや装備消失バグのせいでせっかくの全機種&クロスプレイに対応したマルチはまともに楽しむことができませんでした。
しかもどうやらOutridersのマルチはP2P接続らしいんですよね。
P2P接続とは簡単に言うと端末(XboxやPS、PC)同士が接続してマルチプレイを行う方式で、運営側にとってはサーバーのコストや通信の負荷がかからないと言ったメリットがあるものの、私達ユーザーにとっては接続相手によってラグが酷かったり個人の端末・回線に負担がかかったりとほぼデメリットしかない接続方式です。メリットはサーバーダウンがないのでいつでもマルチが遊べるくらいでしょうか。現状まともに遊べないけど・・・。
P2P接続をしているので、海外の人につながる=赤アンテナでラグが酷いのも納得ですね。
というかゲーム起動して最初にアカウントの認証サーバーにログインさせるのに、マルチプレイはP2Pってどうなの。。。
おそらく装備増殖とかの不正をさせないためだとは思いますが、PVPモードがあるわけでもないですしP2P接続にするなら最初のログインもなくしてくれって感じです。
一応公式でもこういった問題は把握しているようですが、多くはP2P接続というマルチプレイの根本的な仕組みによる問題なので、おそらく大きな改善は見込めない気がします。。。
レアドロップが低く、エンドコンテンツも少ない
Outridersはハクスラなので、敵を倒しながら良い装備を集めて更新していくのがメインの遊び方になります。が、ちょっと問題が。
ゲームにもよりますが、一般的なハクスラは割と序盤から最上位クラスのレア度の装備が落ちてワクワクする楽しみがあると思いますが、Outridersではそれがあまりないんですよね。
キャンペーンモードにはワールドティア(WT)という難易度があり、上げるほどよい装備が出やすくなります。
最高難易度のWT15では最上級レア度のレジェンダリー装備のドロップ率が+500%と数字だけ見ればめちゃくちゃ魅力的なんですが、まず落ちない。
なのでレジェンダリー装備を集めるにはレジェンダリー報酬が固定されているミッションを周回するか、クリア後に開放されるエンドコンテンツの遠征モードを周回するしかありません。
ちなみに遠征モードにはキャンペーンとは別の専用ティア(CT)が設定されていて、こちらも効率を考えると最大レベルの15にするのが望ましいですが、CT15はWT15とは比較にならないほど難しい難易度となります。
個人的にハクスラは最高レア度の装備がある程度ポロポロ落ちた方が楽しいと思うんです。で、高いパラメーターやレベルの装備は高難易度で掘るようにする。DivisionやBorderlands、Destinyなんかはそうですよね。
ですがどうもこのゲームはそうしたくないみたいで、せっかくレベルやステータスの数字にランダム性があるのにレジェンダリーがまず落ちない。
またエンドコンテンツも現在は遠征モードくらいしかないので、ボリューム不足なのも気になりました。
Outridersの感想まとめ
Outridersの感想・レビューをまとめるとこんな感じ。
ここがGOOD!
- 特殊能力を駆使ししたシューティングが爽快
- ビルドを考える楽しさがある
ここがイマイチ
- 武器やクラスで難易度に大きな差がある
- 操作やシステム上でストレスが溜まる要素が多い
- マルチプレイがまともにできない
- レアドロップが低く、エンドコンテンツも少ない
またこのことから以下のような人におすすめです。
こんな人におすすめ
- キャラを強化してレアな装備を集めるハクスラゲーが好きな人
- 武器と超能力を駆使し、爽快感のあるTPSを楽しみたい人
- Division、Destiny、Gearsシリーズなどにハマった人
ということで今回はスクエニ&ピーキャンからリリースされた新作ハクスラTPS、Outridersをレビューしてみました。
特殊能力を駆使した爽快感溢れる戦闘や独特なエフェクト、好きなようにやり直しできるスキルツリーに自由に組み合わせられるMODシステムなど、基本的なゲームシステムは良くできている作品です。
が、一方でストレスがたまる部分も多く、特にマルチプレイがまともに遊べないというのは非常に残念でした。
またストーリーも主要な人物があっさり死んでいく以外は特に普通でB級映画みたいな感じの内容だったので、ストーリー重視の人にも微妙かも。
以上のことからまだ未完成というか、たくさんの修正&改善が必要なゲームだと感じました。
とはいっても基本的なゲームシステム自体は様々な人気タイトルの良いと取りといった感じで楽しいので、シングルプレイで遠征モードをコツコツ回して装備を掘ることに面白さを見いだせそうなら試してみても良いかもしれません。
逆にマルチプレイでワイワイ遊びたいという人は、今後のアップデートで改善されるまで購入は見送った方が良さそうです。
最後までご覧いただきありがとうございました!もぶ(@mob_gaming_jp)でした。
中古はこちら